Drupalのコアファイル更新手順に関するベストプラクティス
Drupalのコアファイルを更新する際には、サイトの安定性とセキュリティを確保するために、以下のベストプラクティスを遵守することが重要です。
1. バックアップの実施
更新を行う前に、必ずサイトのファイルとデータベースの完全なバックアップを取ります。これにより、更新中に問題が発生した場合でも、元の状態に戻すことができます。
2. メンテナンスモードの設定
更新作業を行う前に、サイトをメンテナンスモードに切り替えます。これにより、ユーザーがサイトにアクセスできなくなり、更新中のエラーを防ぐことができます。Drupalの管理画面から設定できます。
3. Composerを使用した更新
Drupalのコアファイルを更新する際は、Composerを使用することが推奨されます。以下のコマンドを実行することで、コアの更新を行います:
1 2 |
composer update drupal/core --with-dependencies |
これにより、依存関係も含めて最新の状態に保つことができます。
4. データベースのスキーマ更新
コアの更新後は、データベースのスキーマを更新する必要があります。以下のコマンドを使用して、データベースの更新を行います:
1 2 |
drush updb |
または、ブラウザから/update.php
にアクセスして実行することもできます。
5. 構成のエクスポートとインポート
更新後は、構成のエクスポートとインポートを行い、変更を反映させます。以下のコマンドを使用します:
1 2 3 |
drush -y cex # 構成のエクスポート drush -y cim # 構成のインポート |
これにより、設定が正しく適用されることを確認できます。
6. キャッシュのクリア
更新後は、キャッシュをクリアして、変更が即座に反映されるようにします。以下のコマンドを使用します:
1 2 |
drush cr |
これにより、サイトのパフォーマンスが向上し、最新の状態が表示されます。
7. メンテナンスモードの解除
すべての更新が完了したら、メンテナンスモードを解除して、サイトを通常通りに運用します。管理画面から設定を戻します。
8. 更新後の確認
最後に、サイトの動作を確認し、すべてが正常に機能していることを確認します。特に、重要な機能やカスタムモジュールが正しく動作しているかをチェックします。
これらの手順を遵守することで、Drupalのコアファイルの更新を安全かつ効果的に行うことができます。