プライベートで、うまくGitHubをタスク・プロジェクト管理ツールとしても使っていきたいと思いたち、Geminiに聞いてみた内容をまとめてみます。
GitHubを最強のタスク・プロジェクト管理ツールにする方法
私はプライベートでリポジトリ管理の機能を使うことがほとんどでしたが、この「リポジトリ管理」に加えて、主に以下の3つの機能を連携させて使うことで、GitHubは驚くほど便利なツールへと進化するようです。
- Issues (イシュー): やること(タスク)をチケット化して管理する機能
- Projects (プロジェクト): Issuesをカンバンボードなどで可視化し、進捗を管理する機能
- Markdown (マークダウン): ここまで学んだ記法を使い、分かりやすく情報を記録する技術
私は普段の本業では、専用のプロジェクト管理ツールを使用しているのですが、そこで「チケットを切る」「チケットを起票する」という表現をよく使います。
GitHubでは、Issuesでタスクを起票することを「チケット化」と言うようです。
次に、これらを組み合わせた具体的な活用シナリオを見ていきます。
Step 1: 「自分用タスク管理リポジトリ」を作成する
まずは、個人のタスクを管理するための専用リポジトリを1つ作成することから始めましょう。
- リポジトリ名:
task-management
,my-tasks
,todo
など、分かりやすい名前を付けます。 - 公開設定: 他の人に見られたくない場合は「Private」リポジトリとして作成します。
このリポジトリが、あなたの全てのタスクを集約する場所になります。
Step 2: Issueでタスクを起票する (すべての「やること」をチケット化)
何か「やること」が発生したら、大小問わずすべてこのリポジトリのIssueとして登録する習慣をつけます。
【Issueの作成例】
- Title:
〇〇機能のAPI仕様書を読む
- Title:
△△の定例ミーティング議事録を作成する
- Title:
新しいPCのセットアップ手順を調べる
【Issue活用のポイント】
- ✅ チェックリストを使う: Issueの本文(Description)にMarkdownのチェックリスト形式でサブタスクを書き出せます。進捗が一目で分かり、非常に便利です。
Markdown1234<span class="hljs-bullet">-</span> [x] A社の仕様を確認する<span class="hljs-bullet">-</span> [ ] B社の仕様を確認する<span class="hljs-bullet">-</span> [ ] 2つの仕様の差分をまとめる
- 🙋♂️ 担当者を割り当てる (Assignees): 自分自身をアサイン(担当者として割り当て)します。「これは自分がやるべきタスクだ」と明確になります。
- 🏷️ ラベルを貼る (Labels):
バグ
,機能追加
,ドキュメント
,緊急
のように、タスクの種類ごとにラベルを作成して貼っておくと、後からフィルタリングしやすくなります。例えば、「今日の緊急タスクだけ表示する」といったことが可能です。 - ⏰ 期限を設定する (Milestones):
今週中
,6月目標
のようなマイルストーンを作成し、Issueに設定することで、期限管理ができます。
なぜIssueを使うのか?
- すべてのタスクがURLを持つため、他の人への共有が簡単になります。
- 関連するIssue同士をリンクさせることができます。(例:「このタスクは #12 のタスクが終わってから」)
- コメント機能で、タスクに関する調査内容や考えを時系列で記録できます。後から見返したときに、最高の備忘録になります。
Step 3: Projectsでタスクを可視化・進捗管理する (カンバンボードの活用)
Issueが溜まってきたら、GitHub Projectsを使ってそれらを整理し、進捗を「見える化」しましょう。
【設定方法】
- タスク管理リポジトリの「Projects」タブを開きます。
- 「New project」をクリックし、「Board」形式(カンバンボード)を選択して作成します。
- 以下のようなカラム(列)を作成します。
- Todo: これからやるタスク
- In Progress: 今やっている最中のタスク
- Done: 完了したタスク
【使い方】
- 作成したIssue(タスク)がボードの左側に一覧で表示されます。
- 各Issueをドラッグ&ドロップで「Todo」→「In Progress」→「Done」と移動させるだけで、直感的に進捗管理ができます。
(出典: GitHub Docs)
Projectsを使うメリット
- 全体像の把握: 今、自分がどれだけのタスクを抱え、何が進行中で、何が終わったのかが一目瞭然になります。
- 優先順位付け: 「Todo」カラムの中で、上にあるものから着手する、といった自分ルールを作ることで、次に何をすべきか迷わなくなります。
- 達成感: タスクが「Done」に積み上がっていく様子は、モチベーション維持に繋がります。
Step 4: プロジェクト管理への応用
この「Issue + Projects」の考え方は、個人のタスク管理だけでなく、チームでの開発プロジェクトにもそのまま応用できます。
- リポジトリ: 開発対象のプロダクトのリポジトリを使います。
- Issue: バグ報告、機能追加の要望、改善提案などをチームメンバーが起票します。
- Projects: プロジェクト全体の進捗をカンバンボードで共有します。誰がどのタスクに取り組んでいるかが明確になり、コミュニケーションが円滑になります。
- Pull Requestとの連携: Issueを解決するためのコード修正(Pull Request)を作成すると、Issueと自動で紐付けられます。コードの変更理由が明確になり、レビューもスムーズに進みます。
まとめ:今日からできること
- 自分専用の「Privateリポジトリ」を1つ作る。
- 思いついた「やること」を、些細なことでもIssueとして登録してみる。
- まずはタイトルだけでもOKです。慣れてきたらチェックリストやラベルも使ってみましょう。
- Projectsでカンバンボードを作り、Issueをドラッグ&ドロップで動かしてみる。
まずはこの3ステップから始めてみることで、GitHubを単なるコード置き場ではなく、「自分の仕事の中心地」として活用する感覚が掴めてくるとのこと!
早速やってみましょう!