nvmを使用する主なメリットを書いていきます。
1. 複数のNodeバージョンの管理が簡単
異なるプロジェクトで異なるバージョンのNodeを使用できます。
また、コマンド一つで簡単にバージョンの切り替えが可能です。
1 2 |
nvm use 16 # Node.js v16に切り替え nvm use 18 # Node.js v18に切り替え |
2. 権限の問題を回避
グローバルパッケージのインストール時に「sudo」が不要になります。
また、ユーザーディレクトリにNodeとパッケージがインストールされるため、システムレベルの権限問題が発生しません。
3. プロジェクト単位での管理が容易
「.nvmrc」ファイルを使用して、プロジェクトごとに必要なNodeバージョンを指定できます
1 2 |
# .nvmrcの例 v18.17.0 |
4. 安全なテストと開発
新しいNodeバージョンを試す際に、既存の環境に影響を与えることなくテストできます。
1 2 3 |
nvm install 20 # Node.js v20をインストール # テスト後、問題があれば nvm use 18 # 以前のバージョンに戻れる |
5. トラブルシューティングが容易
バージョンによる問題が発生した場合、簡単に別バージョンで試すことができます。
クリーンインストールも簡単に行えます。
6. チーム開発での統一が容易
プロジェクトで使用するNodeバージョンを簡単に統一できます。
また、CIでも同じバージョンを使用することが容易になります。
デメリットとしては
– 初期設定が必要
– シェルの起動時に若干の時間がかかる
– 環境変数の設定が必要な場合がある
といった点がありますが、メリットの方が大きいため、特に開発者には強くお勧めできるツールとなっています。