【PHP】PHPのバイナリ、PHPインタプリタ、PHPの実行環境そのもの(.phpでテキストで記述したPHPコードとは違う)

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これらの用語について、同じようなニュアンスで使われているのを感じたので、ここで調べて、整理してみます。

【PHP】PHPのバイナリ=PHPインタプリタ=PHPの実行環境そのもの(.phpでテキストで記述したPHPコードとは違う) という理解であっている?

  • PHPのバイナリ
  • PHPインタプリタ
  • PHPの実行環境そのもの

これらはすべて、私が書いたPHPコード(.phpファイルに書かれたテキスト)を、コンピュータが理解して実行できるようにするためのプログラム(ソフトウェア)を指します。

一方、.phpでテキストで記述したPHPコードは、それ自体が実行できる「プログラム」ではなく、PHPインタプリタによって解釈され、実行されるための「指示書」や「設計図」のようなものです。

この区別は、PHPだけでなく、PythonやRubyなどのインタプリタ型言語を理解する上で非常に重要です。

なぜ、これらは同じなのに、言い回しが3つもあるのですか?一つで良いような気がしますが?

これは、それぞれが少しずつ異なるニュアンスや視点を持っていて、文脈によって使い分けられるためです。どれか一つだけでは、伝えたい情報が完全にカバーされない場合がある、と考えると分かりやすいかもしれません。

それぞれのニュアンス

  1. PHPのバイナリ (PHP Binary)

    • ニュアンス: これは、物理的なファイルや実行可能なプログラムとしての側面を強調する言葉です。OS上に存在する、実際にダブルクリックやコマンドで実行できるファイル(Linuxならphpphp-fpmphp-cgiといった実行ファイル)を指すことが多いです。
    • : 「PHPのバイナリパスを設定する」といった場合、usr/bin/phpのような具体的なファイルパスを指していることが多いです。
    • 技術的な視点: システム管理者やインフラエンジニアが、ソフトウェアのインストールやパスの設定について話す際によく使います。
  2. PHPインタプリタ (PHP Interpreter)

    • ニュアンス: こちらは、PHP言語のコードを「解釈し、実行する」という機能や役割を強調する言葉です。PHPという言語の命令をコンピュータが理解できる形に変換し、処理を行う「翻訳者」としての側面を指します。
    • : 「PHPインタプリタのバージョンが古い」といった場合、その翻訳機能を提供するソフトウェアのバージョンを指します。
    • 言語やプログラミングの視点: プログラマーや開発者が、PHP言語の動作原理やバージョンについて話す際によく使います。
  3. PHPの実行環境そのもの (PHP Runtime Environment)

    • ニュアンス: これは、PHPコードを実行するために必要な「全体的なシステム」や「セットアップ」を包括的に指す言葉です。PHPインタプリタだけでなく、PHPが利用する各種ライブラリ、設定ファイル(php.iniなど)、そしてPHPが動作するプロセスモデル(mod_phpやPHP-FPMなど)といった、実行に必要な要素すべてを含んだ概念です。
    • : 「このアプリケーションは特定のPHP実行環境が必要です」といった場合、単にPHPのプログラムだけでなく、そのバージョン、関連する拡張機能、サーバーの構成なども含めて話しています。
    • システム全体やアプリケーションの視点: 開発者やシステム設計者が、アプリケーションが動作するプラットフォーム全体について話す際によく使います。

まとめ

このように、これら3つの言葉は同じ「PHPを動かすためのソフトウェア」という大枠を指しながらも、それぞれが「ファイルとしての実体」「機能としての役割」「全体的な動作システム」という異なる側面を強調しているようです。

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