ApacheのVirtualHostタグ内で設定される各項目

ServerName

定義

バーチャルホストが応答する主なホスト名を指定。
リクエストがこの名前に一致する場合、Apacheはこのバーチャルホストの設定を使用する。

使用例

ServerName www.example.com

ServerAlias

定義

ServerNameで指定したホスト名の他に、追加のホスト名やサブドメインを指定する。
これにより、複数の名前で同じバーチャルホストにアクセスできるようになる。

使用例

ServerAlias example.com www.example.com

ServerAdmin

定義

サーバーの管理者の連絡先メールアドレスを指定する。
このアドレスは、エラーメッセージやサーバー生成のページに表示される。

使用例

ServerAdmin admin@example.com

DocumentRoot

定義

webサーバーがリクエストに応じて提供するファイルが格納されているディレクトリを指定する。
このディレクトリ内のファイルが、指定されたホスト名に対するリクエストに応じて提供される。

使用例

DocumentRoot /var/www/html

Redirect

定義

特定のURLを別のURLにリダイレクトするための設定。
これにより、ユーザーが指定されたURLにアクセスしたさいに、別の場所に転送される。

使用例

Redirect /oldpage.html http://www.example.com/newpage.html

CustomLog

定義

リクエストのログを記録するための設定。
ログの形式や保存先を指定できる。

使用例

CustomLog /var/log/apache2/access.log combined

ErrorLog

定義

サーバーのエラーメッセージを記録するファイルを指定する。
これにより、サーバーの問題をトラブルシューティングする際に役立つ。

使用例

ErrorLog /var/log/apache2/error.log

TransferLog

定義

リクエストの転送ログを記録するための設定。
通常「CustomLog」と同じ機能を持つが、異なる形式でログを記録することができる。

使用例

TransferLog /var/log/apache2/transfer.log

SSLEngine

定義

SSL/TLSを有効にするかどうかを指定。
これにより、HTTPS接続をサポートするかどうかが決まる。

使用例

SSLEngine on

SSLCertificateFile

定義

SSL証明書のファイルパスを指定。
この証明書は、HTTPS接続を確立するために必要。

使用例

SSLCertificateFile /etc/ssl/certs/example.crt

SSLCertificateKeyFile

定義

SSL証明書に関連づけられた秘密鍵のファイルパスを指定。
この鍵は、SSL通信の暗号化に使用される。

使用例

SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/private/example.key

SSLProxyEngine

定義

プロキシ接続におけるSSL/TLSの使用を有効にするかどうかを指定。
これにより、SSLを使用したプロキシ接続が可能になる。

使用例

SSLProxyEngine on

ProxyPass

定義

リクエストを別のサーバーやポートに転送するための設定。
これによりリバースプロキシとして機能する。

使用例

ProxyPass /app http://localhost:8080/app

ProxyPassReverse

定義

リバースプロキシの設定で、クライアントに返されるレスポンスのヘッダーを調整するために使用される。
これにより、クライアントが正しいURLを受け取ることができる。

使用例

ProxyPassReverse /app http://localhost:8080/app

Alias

定義

URLパスをファイルシステムの別のディレクトリにマッピングするための設定。
これにより、特定のURLに対して異なるディレクトリのコンテンツを提供できる。

使用例

Alias /images /var/www/images

 

以上。
上記設定項目は、Apacheのバーチャルホストを効果的に管理し、複数のウェブサイトやサービスを同一サーバー上で運用するために不可欠。

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