phpバージョンアップを試みた際の切り戻し手順

以下、作業用メモです。

PHPのバージョンを7.4から8.1にアップグレードした後で、元のバージョンに戻すための一般的な手順

  1. バックアップ:まず最初に、現在の設定やデータのバックアップを取る。これにより、何か問題が発生した場合に元の状態に戻すことができる。
  2. 旧バージョンのPHPと拡張モジュールの再インストール:次に、PHP 7.4とその拡張モジュールを再インストール。これは、パッケージマネージャ(例:apt、yum、brewなど)を使用して行う。具体的なコマンドは、使用しているOSやパッケージマネージャによる。
  3. 設定の更新:必要に応じて、PHPの設定(php.iniファイルなど)を更新。これには、バージョン8.1で行った設定変更を元に戻す作業が含まれる。
  4. サーバーの再起動:最後に、変更を反映させるためにWebサーバー(Apache、Nginxなど)を再起動。

バックアップ取得範囲

Debian10とApache2で稼働しているWordPressサイトのバックアップを取る際には、以下のファイルとディレクトリが対象となる:

  1. WordPressのディレクトリ:これは通常、/var/www/html または /var/www/wordpress などに配置されている。このディレクトリにはWordPressのコアファイル、プラグイン、テーマ、アップロードしたメディアファイルなどが含まれている。
  2. WordPressの設定ファイルwp-config.php という名前のファイル。これはWordPressのディレクトリ内にあり、データベースへの接続情報など、サイトの重要な設定が含まれている。
  3. Apacheの設定ファイル:これらは /etc/apache2 ディレクトリにある。特に重要なのは apache2.conf ファイルと、サイトの設定を含む sites-available ディレクトリ。
  4. PHPの設定ファイルphp.ini という名前のファイル。これは通常、/etc/php/7.4/apache2/ などのディレクトリに配置されています。このファイルには、PHPの動作に関する設定が含まれている。

これらのファイルとディレクトリをバックアップすることで、サイトの設定とコンテンツを保護することができる。ただし、これらはサーバーの設定やWordPressの設定により異なる場合があるので、具体的なパスは現在の設定を確認。また、これらのバックアップは定期的に行うこと。

バックアップファイルの保存(一時)

WinSCPなどのFTPクライアントを使用して、設定ファイルを自分のPCにダウンロードすることでバックアップを取得することができる。これにより、何か問題が発生した場合でも、元の状態に戻すことができる。

また、バックアップファイルは、サーバー上にそのまま置いておくよりも、自分のPCや外部のストレージサービス(例:Dropbox、Google Driveなど)に保存する方が安全。これは、サーバーがクラッシュした場合や、サーバーが攻撃を受けた場合でも、バックアップファイルが保護されるため。

ただし、バックアップファイルには重要な設定情報やデータが含まれているため、これらのファイルを安全に保管することが重要。例えば、暗号化して保存する、アクセス権限を適切に設定するなどの対策を行うこと。

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